- 2008年10月31日 16:46
- こぼれ話
最近よく耳にする言葉。
メタミドホス
アフラトキシン
シアン化合物
メラミン etc
カタカナばかりです。
匂いの異常さには気付いたけれど、食べないでいることは出来ませんでした。(粉ミルクは別だけど)
腐敗した臭い以外には慣れようがないから、正直想像もつかなかったのかもしれません。
食品に賞味期限なんてなかった頃、お母さんがクンクンと匂いをかいで安全の太鼓判を押し、腐敗の攻撃から家族を守っていた。
因果関係はないけれど、おかげで鼻毛もよく伸びた。かも・・・。
鼻が賞味期限判断装置の僕も、クンクンと匂いをよくかぐ。すこし迷うぐらいの微妙な塩梅の時は、相方の鼻をも借りる。それは片方の意見を尊重してゴミ箱行きを決めてしまうか、押し切って調理してしまい後悔するかのどちらかを意味している。結局、微妙な塩梅の時は止めといたほうが良い。
時にその匂いのあまりの香ばしさに虜となってしまい、2人して大笑いしながら鼻を近づけることもある。これは腐敗の功名あるいは臭い物には蓋するなと言うべきで、パラドックス的に夫婦円満の秘訣だと言える。
のおかげかどうか、2人とも(特に僕)鼻毛がよく伸び、ケアを怠る僕の鼻の穴からいつもニコニコと挨拶してくるので正直困っている。
少し脱線した。
今までは腐敗から家族を守れば良かっただけなのに、たて続けにお母さんの敵が増えてしまった。
お母さんはこれからもっと大変になる。何だか得体の知れないカタカナな敵と戦わねばならない。
自らを凍らせ無臭のふりをしたかと思えば、安心の大きさに惑わされる時もある。なかなかの強敵である。
防御は最大の攻撃だという。
お母さんは家族のためにクンクンと匂いをかぎ続けるしかなく、自爆を防ぐためには鼻毛を伸ばさざるおえない。
何年後かのお母さんの鼻は高くなりまわりの筋肉も盛り上がる。ついでに鼻毛も太く伸びやすくなる。理想のお母さん像も変わるだろう。
反感かいそうなので鼻毛の話はこれぐらいにして、美しい詩のひとつでも。
・初雪の朝に
羞恥な女が谷間に下りたつたやうに
一夜にして私の眼界を洗清めた
ものしづかな白い世界よ
私はこの冷えた冬の期節を
雷鳴のやんだあとの
深淵の傍らにゐるやうな寂しさを好む
乾いた唇も吹け
しわがれた咽喉も吹け
鼻毛をくすぐるほどの柔かい風に吹かれて
聡明なお前の風にふかれて
私は胸苦しいものを散らすであらう。-小熊秀雄-
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